「人は他者にされたことはずっと覚えているが、自分がしたことは覚えていない」
とよく聞きます。
あなたは、これを聞いた時、「嬉しいことをされた」と想像しましたか?
それとも「嬉しくない仕打ちをされた」と想像しましたか?
「されて嬉しくない仕打ち」を受けたと想定する人が大多数だと思います。
きっと、それは経験から。良くないことの方が記憶に残っていることが多いから。
事実、人は、ポジティブなことよりもネガティブな事を
より重要視するようにできています。
太古の昔から、ポジティブな事よりもネガティブな事柄の方が対処が必要で、
生き抜くのに必須の情報だったからだと言われています。
考えてみてください。
不快なことや、嫌なこと、辛かったことなどはなかなか忘れることが難しくないですか?
案外、古い昔のことも鮮明に思い出せたりしませんか?
逆に嬉しかったことや、楽しかったことはもっとあったはずなのに、、具体的には思い出せないな、とか思ったりしませんか?
この状況に納得できたなら、これを活かさない手はありません。
ネガティブな印象の方が残るとわかっているのですから、何かの判断を下すときには
注意深く、このお約束を頭の隅に思い出しましょう。
それでいつもよりも、少し、より良い決断ができるかもしれません。