日々生活していると、身近な人がすることが
どうしても気になることはないですか?
例えば、飲食店などで、同席している人が店員に辛く当たる時。
そんなとき、そこまで言わなくても、、とか、ちょっとこの人のそういう所嫌だな、とか
ちょっと気持ちが重くなったりすることはありませんか?
私にはあります。
そういう場面を見ると、必要以上に身の置き所がなくなるというか、
なんでそんな対応するんだろうと思うことがあります。
要は何とも言えない引っかかりが心に生まれます。
その場合、自分にもそういう面が「ある」から、その事象にそこまで反応するのかもしれない
という事を疑ってみる必要があります。
全くそのような要素が自分にない場合、目の前に起きていることにそこまで影響されることはないはずですし、そもそもそこに関心を持つことが無いはずです。
そこにそもそも関心が無ければ、反応は起きないのです。
何らかの反応がある、の逆は無反応、です。
このような現象を ユングは シャドウ(影)と呼び、自分が持つ性質が他人に無意識のうちに投影されて、そのように感じるのだと説明しました。
先に挙げた例とは逆に、羨ましいと思う、人に対する憧れのような心への引っかかり方の場合も、方向が逆なだけで、同じ現象とされます。
誰かを良いな、憧れるなと感じる時は、自分にその素養が全く無いわけでは無い、ということです。そこに関心が向くのですから。
他者の振る舞いが良い点にしろ、悪い点にしろ、
心に引っかかってしまう時は、自分に少しはその性質があるからこそ、の可能性があるので、
それをヒントに自分の心の中を覗いてみたら、
もしかしたら、今まで気づかなかった本音に気づくことができるかもしれません。